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2020.09.25

ケン氏の気ままな一人旅語り/北海道強行軍!①(新潟~函館)

こんにちは、新潟トラベルのケンです。

  • 今から遡ることうん十年前、小生もまだまだ若かりし頃。
  • お盆期間に出勤した替わりに夏休みをもらい、「さて、どうして過ごそうかな?」と考えていた時に、ふと「そうだ!北海道へ行こう!」と思い立ち、唐突に3泊4日の一人旅に出ることにしました。
  • その行程と言ったら、今考えても相当無茶なもので…まさに“若気の至り”そのものでしたが、とても忘れられない旅でした!
  • 今回は昔を懐かしみながら、その様子を旅行記風にご紹介したいと思います。
  • ※JRのダイヤ改正などで、現在では実現不可能な行程ですが、しばらくの間お付き合いください。

鉄道、さらに鉄道の旅

では、時を戻そう!

季節は8月後半、「北海道に着いたら何をしようかな?」と思いつつ、新潟発青森行きの特急・いなほ3号に乗車しました。
平日のせいか、自由席はガラガラでラッキー!でしたが、青森までの約6時間半、列車の中に缶詰めとなりました。

乗車してから計画を立てる旅

全くの無計画でスタートしたため、この先どうしようかと時刻表を眺めながら、時間が過ぎてゆきました。

その時点で1日目の宿も決めていなかったのですが、時刻表を見ていると、青森で函館行きに乗り継いでその先、さらに函館から札幌行きの夜行急行があるではありませんか。
こうなったら「今日は宿代を浮かせて札幌まで行ってしまえ!あとは明朝、札幌で考えよう!」即決です。

途中、駅弁を買って

車中で腹ごしらえをしている内に、いつしか、うとうと…。

気が付けば、間もなく青森駅です。
待ち時間もさほどなく、函館行きの快速・海峡に乗り継ぎました。
さあ、いよいよ北海道に殴り込みです。

北の大地に上陸!

時間ももうじき夕方、ようやく函館駅に到着しました。

次に乗る夜行急行・はまなすの発車時刻は函館発午前1時過ぎ。
それまでまだたっぷり時間があるので、函館の街中散策と行きましょうか。

函館の街をそぞろ歩くと

まずは、駅から徒歩5分ほどと近い青函連絡船記念館・摩周丸へ。
青函トンネルができる前は、連絡船が大活躍していたのです。
そんな歴史を偲びつつ、甲板を歩き、ライトアップされた船体を眺めていました。
(※現在は、18時頃までの営業時間のようです。)

続いては、さらに徒歩10分ほどで赤レンガ倉庫群へ。
早速、「お土産でも買っておこうかな?」と、とうきびチョコ・チョびを購入。
チョコでありながらとうもろこし、というお菓子の味は如何に…!? でも、個人的にはお勧めです。

辺りも暗くなったので、お次はいよいよ函館山を目指しましょう。
途中で超有名なレストラン・五島軒を発見! 帰りにカレーでも食べようかと横目に考えながらロープウェイ乗り場まで到着。
「山頂につくまでは絶対に振り向かないぞ」と心に念じて乗車。ものの数分で山頂に到着しました。

絶景かな!絶景かな!

さあいよいよ夜景を拝みましょう!

天気も良好! きっと綺麗だろうと期待に胸膨らませながら展望エリアへ。
おっと、まさに“100万ドルの夜景”が目の前に広がっているではないですか!
自分では晴れ男と自負しておりますが、これもきっと日頃からの行いの賜物でしょう。
▲ 函館山からの夜景(イメージ)
そう言えば、函館・神戸・長崎の3都市が一般的には“日本の三大夜景”とされておりますが、なぜ“100万ドルの夜景”と言うのでしょうか?

実は昔、電力会社の副社長が神戸・六甲山からの夜景に甚く感動し、眼下に広がる範囲の灯りの契約戸数と、当時の一般家庭のひと月当たりの電気代とを計算。
当時の為替レートで計算したところ、なんとほぼ100万ドルになったのだとか…(某テレビ番組の受け売りでした)。
皆さん、ご存じでしたか?

下山

そんなこんなで夜景も見たし、そろそろ戻ろう、と再びロープウェイに乗り下山。
タイミングよくタクシーが居たので、そのまま函館駅へ向かいました。
よし、腹もすいたので晩飯にしよう!と思った瞬間、「あ、五島軒に寄るのを忘れた!」
まあ、またの機会にするか…と自らを慰め、その晩は結局 駅前の居酒屋でイカ三昧を味わったのでした。

眠れない夜

函館駅、午前1時過ぎ。今宵の宿、夜行急行・はまなすがプラットホームに鎮座していました。

▲ 急行はまなす(イメージ)
迷うことなく自由席に乗車すると、ほどなく「ガタン!」と発車。
さすがにこの時間帯は乗客が少なく、札幌までの約5時間は悠々独り占めのよう。
しかし、窓の外は真っ暗で何もすることがない。
かといって寝台席ではなくシートも堅め、幾度となく寝返りを繰り返し、うとうとし始めるたびに「ガタン!ゴトン!」
考えてみれば、新潟駅を出発してから丸一日、函館散策以外は鉄道に乗りっぱなしの状態だったのですが、結局ほとんど眠れずじまい。
この先どうしようかな…とぼんやり思っている内に、列車は早朝の札幌駅に入っていったのでした。