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2020.09.19

ロータリークラブの国際奉仕活動


(上記写真はイメージ)

こんにちは、新潟営業所のYSです。

  • 私が所属するロータリークラブ(RC)では、過去15年程海外での国際奉仕活動をおこなってきています。
  • 年に1回の訪問で支援をおこなっていますが、一度限りでは支援の進捗状況が見えないために、同じ施設へ5年間継続して訪問し、毎年寄付金のみならず学習に必要な鉛筆やノート等の文房具、図鑑、パソコン、音楽楽器、時にはサッカー用具等を、小学校や日本でいう寺子屋施設へ直接持参するという活動です。
  • 未来ある子供達への支援事業のため、インドシナ半島の国々がその中心となっており、遡るとベトナム・ホーチミンのクチの傷病施設、カンボジア・プノンペンの小学校、ミャンマー・ヤンゴンから片道6時間も車で移動した片田舎にある寺子屋(貧困家庭で学校へ就学できない子供を集めて地元のお寺が無償で開いています)等を過去に訪問してきました。
  • 富裕層家庭は進学できますが、貧困家庭の子供たちは小さな頃から親を助けようと働きに出かけ(働かれされ?)、識字率は当然高くはありません。
  • 皆さんもカンボジア・シェムリアップのアンコール遺跡群で親に交じって小さな子供達が物を売っている光景を目にしたこともあるでしょう。

  • そんな中、今年1月に新たな奉仕支援先をタイ・バンコク最大のスラム街・クロントゥーイにある待機児童施設に決め、第一回目の支援をおこなってきました。
  • 通常の観光旅行では絶対に訪れることはない場所で、スラム街だけあって治安の悪い地域ですから、皆さんには決してお勧めする場所ではないことをお伝えします。
  • 日中働きに出かけている家庭の子供達を集めて、図書館で教育支援活動をおこなっている現地ボランティア団体を通して、これからの4年間を継続して訪問する予定です。
  • もともと湿地帯であったこのエリアですが、そのエリア内でも地域格差があり、比較的日の差し込む明るく安全な地域と、悪臭が立ち込めてジメジメと暗い劣悪な環境の地域とがあります。
  • 密集した住居の間にある用水路は汚水が流れ、ゴミの処理もされていないため衛生状態も最悪です。
  • 過去には人身売買や幼児誘拐も日常茶飯事だった地域でしたが、近年のタイ政府の取り組みや先進国のNPO等が積極的に援助を続けていることにより、部分的には改善がみられ、きちんとした教育を受けたスラム出身の子供たちが成長して、街中に通勤する姿も見受けられるようにはなったそうです。
  • しかしそれもまだほんの一握りの話に過ぎず、現在でも犯罪の発生率は高く、薬物取引や強盗事件が多発している地域ですので、興味本位で訪れることは絶対に止めておきましょう。
  • 華やかで最先端の高層ビルが林立する国際都市バンコクですが、細い路地に入れば怪しげな雰囲気の危険な地域がまだまだあり、経済的な格差も依然大きく、高級車が疾走する道の脇では物乞いをする子供がいるのもまた今のバンコクの姿です。

  • 出発した1月30日は中国武漢からの帰国日本人を乗せた全日空の第二便が丁度羽田空港に到着した日でした。
  • まさかこれが今年最後の渡航になるとは、この時点では誰しも思いもよりませんでした。
  • その後2ヶ月が経ち、こちらが3月下旬に現地から送られてきた写真です。
▲ 修繕前のチュアパーン図書館。薄い水色の外装が剥げていました。
▲ 修繕後の様子。外壁の亀裂も直し、きれいに塗り直されました。
  • 老朽化していた待機児童施設の内外装の補修整備や、洗面台、扇風機の新規設置等持参した支援金で大幅に改善された様子がわかり、非常に嬉しい限りです。
  • また、こういった施設でも子供達に新型コロナウィルスについて学習していることも伝えてきており、現地ボランティア団体の意識の高さには驚くとともに感心させられます。

▲ 図書館を利用する子供達

▲ 子供達に新型コロナウィルス感染症について教えている様子

  • タイは例年11月から翌年3月までは乾季となり、日本人を始め多くの外国人が訪れる旅行シーズンです。
  • しかし現時点では未だ具体的な航空機の運航再開も、入国条件も全く未定です。
  • 第二回目の訪問が一体いつになるのか?
  • タイだけでなく海外旅行そのものが今までの様に自由に気軽に渡航できるのはいつになるのか?
  • 観光立国タイは観光産業だけでなく、先進各国の様々な団体や組織から支援を受けている貧困家庭等にも、少なからずその影響が出ているのが実情なのです。