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2020.11.19

“かきのもと”って何?

こんにちは、新潟トラベルのハルです。

早速ですが、皆さんは“かきのもと”という食べ物をご存じでしょうか?

  • 牡蠣? 柿の…素? 種のこと?
  • もしかして新潟だけに、あられの「柿の種」の新商品!?

…あ、ニヤニヤしている新潟市民の方の顔が見えてきそうですね(´∀`*)

  • いえいえ、そうではありません。
  • “かきのもと”とは、食用菊のことなのです!
▲ かきのもと(イメージ)
  • 菊? 食べるの!? と驚くなかれ。
  • 新潟では古くは江戸時代から、農家の庭先や畑の片隅で栽培されてきたエディブルフラワー(食用花)なのです。
  • もちろんこれは品種改良された食用の菊ですので、売っているのはお花屋さんではなく、八百屋さんやスーパーマーケットです。

エディブルフラワーというと、バラやパンジー(ビオラ)などサラダや料理のアクセントにちょっとあしらわれているものや、あるいはアンパンなどに乗っている桜の花の塩漬けくらいなら知っている、という方は多いと思いますが、この「かきのもと」は写真の通りガッツリお総菜の主役を張ります。

  • 調理法としては、花びらをむしって茹でたあと、昔ながらのおひたしや酢の物、胡麻和えなどにする家庭が多いですね。
  • サラダで食べたり料理に飾ったり、といった洋風の“生で食べる”スタイルはほとんど見かけません。
  • 味は、そこはやはり菊なので、春菊に似た風味の~という表現をされる方もいますが、そんなに癖はなく、何より茹でてもシャキシャキした食感が楽しい食材です。
  • そして目にも鮮やかなこの色! 食卓がパッと明るくなりますよね。

ちなみに、何故「かきのもと」と呼ばれるかですが、

「生け垣の根本に植えたから」、「柿の木の根本に植えたから」など、諸説ありますが、現在は、「柿の実が色づいてくるころ赤くなるから」というのが一般的になっています。

※出展:新潟市ホームページ『食用菊「かきのもと」』

とのことですが、うーん、一見菊とは結びつかない不思議な名前ですよね…。

  • また、かきのもとは生産量の大半が新潟市南区(の旧白根市地域)で栽培されています。
  • 旬は普通の菊の開花と同じく9月~11月頃。
  • ちょうどその時期になると、市内の八百屋さんやスーパーマーケットの食料品売り場には、袋詰めされた菊の花が並び、黄色や薄紫などの彩りが目を引きます。

もしタイミングよく新潟を訪れる機会に恵まれたら、ぜひ食べてみてくださいね!