こんにちは、新潟トラベルです。
- 全く拙い絵ですので、前回・前々回に引き続き、名無しの権兵衛とさせていただきます。
- 過去添乗で訪れた観光地の写真を基に、手遊びに絵を描いてみました。
さて、この絵はどこの国の風景かお分かりでしょうか?
左の絵には店名があるので、ご存知の方はすぐに分かると思います。
- この国の日常にはカフェが欠かせません。
- 街のそこら中にカフェがあって常連客で賑わっており、市民には最早コンビニエンスストアやトイレと同じように、生活に必要不可欠なものだと思われているのだと思います。
- カフェはおおよそ下記の3種類に分けられます。
- ・カウンターで立ち飲みをするタイプの「バール」
- ・テーブル席があり落ち着いて飲める「カフェ」
- ・焼き菓子を売る菓子店でコーヒーも楽しめる「パスティチェリア」
- 1760年創業で、国内でも2番目に古い老舗であるこの「カフェ・グレコ」には、かつてゲーテ、アンデルセン、ワーグナー、ダンテなど名だたる芸術家たちが訪れ、サロンで芸術談義に夢中になったと言われています。
- この国の重要文化財にも指定されており、歴史的な建物の内部には、立ち飲み用カウンターが、その奥にはテーブル席のサロンがあります。
- バール的な性格とカフェ的な性格を併せ持つカフェ・グレコは、カフェ初心者でもある観光客も気軽に立ち寄りやすく、街の観光名所のすぐ近くにあり、観光で歩き疲れた身体を休めることもできる趣あるカフェです。
- アンティークな調度品や絵画が並び、燕尾服を着たウェイターが働くレトロな店内は、この歴史ある街を生き抜いてきた老舗の味といえるでしょう。
- ちなみにこの国で最初に出来た最も古いカフェは「カフェ・フローリアン」といい、なんと世界的にも最古のカフェで、カフェ・グレコよりも40年も昔の1720年の創業です。
- カフェ・グレコはこの国の首都に、カフェ・フローリアンは『水の都』にあります。
- なお、この国では単に「カフェ」と頼んだ場合は、必ずエスプレッソが出てきます。
- 一日に何度もコーヒーを飲むこの国の人々にとっては、カウンターで直ぐに立ち飲みができるエスプレッソがスタンダードです。
- 日本的な感覚でブレンドコーヒーやアメリカンを飲みたい場合は「カフェ・アメリカーノ」と頼まないといけません。
- この国ではエスプレッソに泡立てたミルクを加えた「カフェ・マキアート」、マキアートよりもミルクの量が多い「カプチーノ」、エスプレッソに泡立てないミルクを加えた「カフェ・ラテ」などが代表的です。
- カフェ・フローリアンはこの「カフェ・ラテ」発祥の地でもあると言われます。
- さて、右のもう一枚の絵の方は、この国の観光地として首都や『水の都』と並び有名な街にあるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のドゥオーモ(Duomo)とジョットの鐘楼を描いたものです。
- 杉やオリーブの木々が点在する自然豊かな丘陵地トスカーナ地方の中心都市で、ダンテやミケランジェロら巨匠が活躍し、14~15世紀にルネッサンスが開花した膨大な文化・芸術遺産の散策が魅力ある街です。
- 近くにはウフィッツィ美術館があり、ルネッサンスを代表する画家のボッティチェッリはその才能を買われ、メディチ家の公認の画家となりました。
- 彼の描いた「ヴィーナスの誕生」や「春」はあまりにも有名です。
- 建物内では写真撮影が可能ですが、とてもこれらの絵を真似て描くことはできません…。
さて、答えはもうお分かりでしょうか?
- サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂がある都市はフィレンツェ、国の名前はイタリアですね。
- ちなみに首都はローマ、『水の都』はヴェネツィアで別名“アドリア海の女王”とも呼ばれます。
- 銀行業から事業を始め、中世のフィレンツェを統治したメディチ家は、ローマ教皇やトスカーナ大公を輩出した名門で、歴代当主が芸術家のパトロンとして数々の作品を依頼・発注したことでルネッサンスの発展に大きく貢献しました。
- イタリアで最も有名な絵は、イタリア北部の都市ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会にある「最後の晩餐」でしょう。
- レオナルド・ダ・ヴィンチが1495年から3年がかりで仕上げた最高傑作と言われています。
- ただし、見学するには3ヶ月前からの完全予約制で、世界中から観光客が押し寄せるため、希望する日時に予約を取るのは難しいかも知れません。
- 旅行の日程が決まったら是非とも挑戦してみてください。