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2021.03.18

春のお彼岸

こんにちは、新潟トラベルのハルです。

  • 昨日の3月17日に春のお彼岸に入り、今週末の3月20日は春分の日、お彼岸の中日です。
  • この週末にお墓参りをされる方も多くいらっしゃると思いますが、今年も新型コロナウィルス感染症対策も忘れずにお越し下さいね。
  • さて、お彼岸というと、花より団子なハルとしては、この時期スーパーマーケットのチラシなどに大きく掲載されている「ぼた餅」につい目が吸い寄せられてしまいます。
  • ちなみに粒あん派もこしあん派も、中身のご飯の粒々が残っている派もいない派も、全て等しく愛せる節操のないタイプです、はい。
  • 一方、外国の方から見たら、「何だ、この黒いカタマリは??」と思われるらしいのですが、確かに見慣れないと一見不思議な物体に見えますよね。
  • また、小豆の餡子のように、こうして「豆を甘い味付けで調理する」というのは、海外の方にとって割と珍しいものなのだそうです。
  • 確かに、外国の料理などでよく見かける豆料理は、甘いスイーツ類としてではなく、メイン料理だったり付け合せだったりと比較的しょっぱい味付けのものが多い気がします。
  • 逆に、中国の月餅などは甘い餡子を使っていますよね。
  • これはどうしてなのかな…と思い、少し調べてみると、中国では一口に月餅と言っても多種多彩で、日本人が月餅と聞いて思い浮かべる甘いタイプはもちろん、お肉の餡や野菜の餡、皮もパイ生地風のものやもち米で作られたものなど、地域により無数のバリエーションがあるとのこと。
  • そもそも「餡」という言葉自体、餃子の餡のように広い意味で「詰め物」という事だそうなので、『月餅=甘いお菓子』というのは完全に私の先入観だったようです。
  • そして、かくいう日本も、当初作られていた小豆餡は塩味だったとのこと。
  • 一説では、鎌倉時代頃に塩味でスタートした小豆餡が甘くなったのは安土桃山時代とも、江戸時代中期にまで時代が下るとも、また庶民にまで甘いぼた餅が浸透したのは明治時代以降とも云われているそうですが、砂糖が手に入り辛かった時代の小豆餡は「お菓子」というより「食事」、ぼた餅も小豆の赤い色から厄除けを意図したお供え物としての側面が強かったそうです。
  • それが時代が変わって現代、その甘さからスイーツの区分にも片足突っ込んでしまっている、という事のようなのですが。
  • それにしても、しょっぱい系のぼた餅かぁ…昔の質素な生活からすれば素材的にもご馳走で、滋養にも富んでいそうですが、いまいちピンと来ませんね…。
  • おっと、“ぼた餅の塩の過ぎたのと女の口の過ぎたのは取り返しがつかない”ってヤツになってしまいました。
  • 何はともかく、ハルとしては「小豆餡を甘くしようと思いついた昔の人、グッジョブ!」です(*´▽`*)
  • ≪参考≫
  • ・キッコーマン株式会社『料理のことわざ』https://www.kikkoman.co.jp/homecook/chie/kotowaza.html (2021年3月参照)