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2021.02.08

今だから行きたい!身近なにいがた温泉めぐり Vol.3/松之山温泉

皆さんこんにちは、新潟トラベルの温泉ソムリエSです。

  • 昨今、新型コロナウィルス感染症の影響のなか、にわかに注目を集めているのが「マイクロツーリズム」。
  • マイクロツーリズムとは、自宅からおよそ1時間圏内の地元や近隣への短距離観光のことです。
  • “遠くへの旅”ではなく“近くへの旅”を…ということで、今回も新潟県内の温泉にフォーカスを当ててご紹介していきたいと思います。
  • まだまだ知らない新潟県内の温泉があるかもしれませんよ!

さて、第3回目の今回は、日本三大薬湯の一つに数えられる「松之山温泉(まつのやまおんせん)」です。

  • 日本三大薬湯とは、群馬県の草津温泉と兵庫県の有馬温泉、そして新潟県の松之山温泉を指すそうです。
  • 草津や有馬に比べると幾分マイナーなのですが、雪国に700年脈々と続く温泉が松之山温泉です。
  • その成分は、環境省が定める「鉱泉分析法指針」の療養泉(温泉のうち、特に治療用途に適した鉱泉のこと。要は湯治向きの温泉です)の基準値の、なんと約15倍もあります!
  • 松之山温泉は古くから湯治場として人気が高く、訪れる人の治癒に役立てられてきました。
  • その効能はというと、特に傷や冷え性、肌荒れの治癒・改善に働きかけてくれるとのこと。
  • さらに天然保湿成分がたっぷりと含まれ、角質をとって肌をツルツルにする働きがあると言われる弱アルカリ性のお湯なので、女性にもおすすめな温泉なのです。
  • そして松之山温泉の特徴はというと…
  • ・源泉が熱い(約98℃)
  • ・湯冷めしにくく、1~2時間経っても冷えない
  • ・塩分濃度が高い
  • といったものがあります。
  • 1,200万年前の海水がマグマで温められて吹き出した温泉なので、塩化物イオンが体に熱を閉じ込め、体が芯から温まり湯冷めしにくいのだそう。
  • その温まりやすさから、長湯ではなく短時間浸かって、少し休んでからまた入る「分割湯」が松之山流の楽しみ方です。
  • また松之山温泉には、コンセプトを凝らした宿が大小合わせて10以上もの宿がある、というのも特徴でしょう。
  • ところで、今年はもう終わってしまいましたが、松之山温泉といえば「むこ投げ」が有名です。
  • 新潟県内のテレビでも、毎年その模様が放送されますよね。
  • むこ投げは、江戸時代から松之山天水越に伝わる小正月行事で、昔は観音様の祭りにあたる1月17日に行っていました。
  • 天水越では村の娘を嫁にもらった他の村の婿が、嫁同伴で藪入りの初泊まりに来ると、必ずこの洗礼を受けました…。
  • 当日の朝、村の若者が集まって婿を村はずれの観音堂に背負って行き、みんなでお神酒を頂いてから婿を胴上げし、4-5mもある崖下の雪の中へポーンと投げ落とす、というなかなか荒っぽい行事です。
  • この行事は嫁を追い出すことを禁じるためとも、また略奪結婚の名残で余所者に村娘を取られた若者の腹いせが形を変え残ったのだとも言われています。
  • 現在は、松之山湯本の松之山温泉街 薬師堂にて行われています。
  • 松之山温泉の各お宿は感染症対策をしっかり取って営業しています。
  • ぜひ行ってみてください。
  • ≪参考≫
  • ・松代・松之山温泉観光案内所『松之山ドットコム』http://www.matsunoyama.com/ (閲覧:2021年1月)