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2021.11.15

新潟の秋の味覚・おけさ柿

こんにちは、新潟トラベルのハルです。

  • いや~一気に寒い季節がやってきましたね!
  • 家では早々に灯油ストーブは出陣しており、あとはコタツを出したら、もう雪が降り出すのを待つばかり…といった風情の曇り空です。
  • さて、「コタツのお供でオレンジ色」というと、やはりまず思い浮かぶのはミカンでしょうか。
  • でもここは新潟なので、オレンジはオレンジでも、本日はひとつ「柿」をご紹介したいと思います。
  • 海あり山あり平野ありの新潟県に農産物は数あれど、そういえば“柿狩り”はあまり聞いたことが無いなあ…( -᷄ω-᷅ )
  • というのも、各ご自宅で採れるものはともかく、新潟のスーパーマーケットなどで購入する場合、よく見かける新潟県産のブランド柿「おけさ柿」が渋柿だからです。
  • ▼ おけさ柿(イメージ)
  • お店で販売されている時点ですでに渋抜きしてあり、あとは美味しくいただくだけの状態で並んでいることの方が多いおけさ柿。
  • ですので、新潟で多く生産されている洋梨ル レクチエなどと同じく、おけさ柿も収穫してもすぐには食べられないタイプの果物なのですね。
  • また、干し柿よりもジューシーな「あんぽ柿」は、水分を残した状態で燻蒸(くんじょう)して作られており、おけさ柿の保存期間を延ばしつつ軟らかい果肉ととろっと濃厚な果汁を楽しめると、これまた人気のいただき方です。
  • このおけさ柿の目にも鮮やかなオレンジ色が、秋から冬にかけての風物詩といっても過言ではないとハルは思っています。
  • ところで、おけさ柿は別名「八珍柿(はっちんがき)」とも呼ばれることがあります。
  • これは、おけさ柿の多くが「平核無(ひらたねなし)」という品種で、字の如くこの柿には種がなく、それが『「越後の七不思議」についで8番目に不思議』ということで名付けられたのだとか。
  • 種がないということは、おけさ柿はきっと接ぎ木や挿し木で増やすのでしょうね。
  • ということはつまり、おけさ柿は「お、この実は旨い!」と思っても、スイカのようにお庭にぽいっと蒔いて育てることは出来ないということ…。
  • おや?これでは「さるかに合戦」がちっとも始まらないではないですか!
  • そしてあの、国民的あられのお菓子も…!
  • 新潟で平核無柿が生まれたのはおよそ300年前とのこと。
  • き、きっとあの昔話で猿が持っていた柿の種は、さらにむか~しむかしのおけさ柿ではない別の品種だったのでしょう…。